DXレーザーにDLL機能を開発しました!

皆さん、DLLと言ってわかりますか?

それでは簡単に「ChartGPT」に説明してもらいましょう(笑)
※ちなみにChartGPT4oです

DLLとは「Dynamic Link Library」の略で、動的リンクライブラリのことを指します。DLLは、Windowsオペレーティングシステムで使用される特別なタイプのファイルで、複数のプログラムが共通して使用するコードやデータを含んでいます。これにより、ソフトウェアの開発と管理が容易になり、以下のような利点があります。

1. **コードの再利用**: DLLに含まれるコードは複数のアプリケーションで再利用できるため、同じ機能を何度も書く必要がありません。
2. **メモリ効率**: 一度メモリにロードされたDLLは、複数のアプリケーションで共有されるため、メモリ使用量が削減されます。
3. **更新の容易さ**: アプリケーションの一部の機能を更新する場合、DLLファイルを更新するだけで済みます。アプリケーション全体を再配布する必要がありません。
4. **モジュール性**: アプリケーションの機能を独立したモジュールとして分割できるため、開発と保守がしやすくなります。

DLLは、通常、.dllという拡張子を持ち、Windowsのシステムディレクトリやアプリケーションのインストールディレクトリに配置されます。アプリケーションは実行時にこれらのDLLを動的にロードし、必要な機能を呼び出します。


う~ん、、これだけだとわかりずらいですねえ。

一言で言うと、

お客様のアプリケーションからレーザーマーカーを直接操作できる

です。

もう少し説明すると、DLLというソフトウェアの「部品」をお客様ソフトウェアに組み込むことで、「関数」を利用して文字オブジェクトを生成したり、レーザーを出したり、停止したりが簡単にできるようになります。

一般的にはお客様のアプリケーションからレーザーマーカーを制御する場合は、「通信コマンド」を利用します。

アコンのDXレーザーにも、もちろん「通信コマンド」は用意してあります。
RS232C、イーサネットから通信コマンドで操作は可能です。

ただ通信コマンドは、データの送受信処理、場合によってはチャックサムなどを作り込む必要がある、など少し「かったるい」かったりします。

この辺はプログラミングしている人ならよくご存じの事でしょう。

関数でコールできたら、それに越したことはないのです。



では具体的にどう組み込むか、ですが。

弊社で配布する「MotherDLL.dll」をパソコンにコピーします。

MotherDLL

アプリケーション内で「参照」でMotherDLL.dllを追加します。

DLLを参照設定



基本これだけです。

では使ってみましょう。


最初イニシャライズをまず行います。


初期化


clsMotherクラスを利用します。
Init関数で初期化します。

あとは色々な操作関数を記述してくだけです。

例えばオブジェクトを移動させたい場合は「Move関数」を利用します。


Move関数


例えば mother.Move(0,0,0) とします。
オブジェクト番号0、X座標0、Y座標0の意味です。

これを実行すると、指定したオブジェクトが指定した座標(0,0,)に移動します。


Move後



印字を実行したい場合は、「MoarkingStart」関数を呼びます。

マーキングスタート

引数0で通常印字、1で連続印字になります。

このようにして関数でアコンレーザーを制御することができるようになります。

独自のアプリケーションを構築したいお客様には「うってつけ」の機能になるでしょう。
中々国内メーカーでDLLまで対応しているメーカーはないと思いますが如何でしょうか。

現状のDLL仕様書を公開しておきます。
PDF Mother用DLL関数仕様書


まだ対応関数は少なめですが、今後ご要望に合わせてジャンジャンと追加していますのでお気軽にご相談下さい(大体のことは対応可能です)。

DLLを利用した「サンプルアプリケーション」も付属させますので、更に導入もし易いと思います。

↓サンプルアプリケーション画面
サンプルアプリケーション