レーザーマーカー、加工の方式は大きく2種類があります。

1)ガルバノ方式
  レーザーヘッドは固定し、ガルバノモーター+ミラーでレーザーを高速に反射し描画
  弊社のレーザー装置はすべてガルバノ式です。

  (メリット)
   ・非常に高速に描画、加工ができる
   ・メカ機構が少ないので経年消耗がほとんどない(寿命が長い)
   ・高さがあるワークも対応しやすい

  (デメリット)
   ・高価である
   ・印字、加工エリアが狭い(最大で600x600までなど)
   ・エリア端の方は斜めからレーザー入射するため厚みがある素材のカットは不向き


2)XYプロッタ方式
  レーザーヘッドをXY軸ユニットで動かす方式。

  (メリット)
   ・印字、加工エリアが広く取れる
   ・エリア中央と端でも品質は均一
   ・比較的安価である

  (デメリット)
   ・印字、加工に時間がかかる(生産性が悪い)
   ・装置自体が大きくなりがち
   ・ほとんど平面的なワークに限られる
   ・メカ機構のため経年消耗がある


弊社では高価ですが生産性や汎用性があるガルバノ方式に特化した製品のみ注力しています。

ではガルバノ方式で広いエリアをカバーできないのでしょうか?

方法は色々ありますが可能です。

今回はXYステージと連動したシステム事例を少しご紹介します。

長いアルミパイプに定規スケールを印字する場合です。

定規スケールは当然精度が求められますので、一度に広い範囲を印字するのでなく、10~20mmと刻みながらX軸を動かすことが良いと思います。

以下はサンプル動画です。固定はテープで止めただけです。
レーザーはALMOPA-20Wを使用しています。




レーザー後のパイプです。

レーザー後のパイプ


今回サンプルはストロークが短いですが、長いワークの場合は長いXYステージを用意すれば良いだけです。

このように弊社のレーザーマーカー装置では簡単にXYステージとも連動したシステムを構築することができます。

色々なアイデアをぜひ一緒に実現させましょう!