円状のワークに合わせて文字を印字する方法をご紹介します。

今回はこの水道メーターの真鍮部分にマーキングします。

水道メーター


まずはワークの直径を測定しましょう。

中央値は65mmのようです。

直径


それではソフトでデータを作ります。

まずは直径65mmの円を作ります。

直径65mm円


次にテキストを作成するのですが、ドラッグするときに円に重なるように配置するとテキストがくっついてくれます。


円にくっついた状態です。


くっついたテキスト


くっついたテキストをクリックして、プロパティ画面で
下のボタンが表示されますのでクリックします。

テキストプロパティ


ここでパラメータを色々設定して目的の位置や形にします。
まずは円の下側にテキストをもっていきたいので、基準角度をとりあえず「270」度と入力します。

基準角度を入力

そうすると、テキストが下の位置に移動します。

テキストが移動する

角度は、右横が0度基準で、真上が90、左横が180、真下が270ということです。

文字が逆さまになっているので、上下反転させます。
上下反転は下のボタンを押すと反転してくれます。

文字を反転


上下反転してくれました。


上下反転


あとは、フォント、印字したい文字を入力します。
このとき注意点として、文字の間隔は下の「F」ボタンの「文字の間隔」にて調整してください。
ここでは2mmとしました。

フォントなどを指定


このままではちょっと右に寄っているので、先ほどの基準角度を270としたのを240に修正します。

円弧の中央に寄りました

良い感じの配置となりました。

ただこのままでは文字が円の「内側」に配置されていますね。
直径65mmは中央値でしたので、文字もこの円の中央に配置した方が良さそうです。

再度先ほどの「F」ボタンにて「基準」から「センター」を選択します。
円弧の「内側」「外側」「センター」など指定できるのでとても便利です!!

基準線からみて、位置を指定できる


綺麗に円弧の「センター」に配置されました。

センターに配置


あとは文字の内部を塗りつぶして印字したいので、いつもどおり「塗りつぶし」ボタンで設定します。
今回は塗りつぶしピッチを0.01mm間隔としました。

塗りつぶし設定後


いちお文字はこれで完成です。

ただこのままでは円も一緒に印字されてしまいますね。
円は描画しないように「見えない設定」にしましょう。
設定は簡単です。

左上のオブジェクトリストで円を選択して「目をつぶる」ボタンを押すだけです。
非表示設定


円が消えました。


円が消えた


※実際は「選択したものだけを描画する機能」があるので、テキスト文字だけ選択して印字すればよいので、慣れるとこちらが簡単ではあります。


それでは実際に水道メーター(真鍮)にレーザー印字しましょう。





黒いカスがどうしても出ますので、軽く布で拭くと綺麗になります。
※アルコールで拭くのがお勧めです

DSC01314


今回は文字列内の「2021」などは固定数字としましたが、カウントアップ設定にして「0001」「0002」「0003」など連番にすることもできます。

水道メーターのメーカー様にも大変ご満足いただける仕上がりとなりました。

現状は打刻機で人力でされているようで印字品質にむらもあり、また作業者のご高齢化も進んで大変のようです。。