現在UVレーザーの詳細HPを制作中なのですが、UVレーザーの実力といいますか、あまりファイバーに比べて優位性をPRするのが難しい(伝わりずらい)と感じました。

とりあえず樹脂ワークがメインのお客様は、ご予算があればUVレーザーをお勧めします。


今日は改めてUVレーザー(ALUV-3W)でテスト印字してみました。

近くにあったテーブルタップ(たぶんABS素材)のレーザーマーキングの様子です。





やはりファイバーレーザーに比べると、非常にクオリティーが高い印字をしてくれます。
印字後の実際の拡大写真です。


UVレーザー印字

どうでしょうか? 拡大してみても綺麗さがお分かり頂けると思います。



さて、ここでふと疑問になる方も多いと思います。

ファイバーレーザーも「樹脂にも対応」とあるので、ファイバーでも大丈夫では?と思われることでしょう。

確かにファイバーレーザーでも樹脂系、特にABSは発色良く印字できます。

しかし「発色が良いこと」と「高品質であること」とは少し異なるのです。




じゃあどれくらい違うのか?


ここは具体的に比較した方が良いと思い、実験をしてみました。

①ファイバーレーザー(AL20Fシリーズ)
②MOPAファイバーレーザー(ALMOPAシリーズ)
③UVレーザー(ALUVシリーズ)



の3機種での比較を行いました。

なるべく条件を合わせて印字してみました。

比較印字


①ファイバーレーザがぱっと見は一番はっきりとしている感じですね。
見た感じでは、あまり大きい違いはない感じです。

視認性だけみれば、この3種類のレーザーはどれでもOKかと思います。



それでは拡大してみてみましょう。

まずは①ファイバーレーザーです。

①ファイバーレーザー(拡大)


全体的に焦げ目で黒色になっています。
印字中に少しパチパチと音がしますので、焼けている感じでしょうか。


次に②MOPAレーザーです。

②MOPAレーザー(拡大)

MOPAレーザーは周波数やパルス時間を広範囲に変更できるため、素材に合わせた微調整ができます。
色々変えてやってみましたが、この辺が限界でした。①ファイバーレーザーよりも少しダメージレス(焦げが薄い)にはできているのはお分かり頂けると思います。また線、エッジも①より少しシャープです。


最後に③UVレーザーです。

③UVレーザー(拡大)


印字部分のダメージ、荒さがほとんどないのがお分かり頂けると思います
これがUVレーザーの大きな特徴(メリット)です。


以上が比較実験になります。

このようにどのレーザーでも一概に言えば『ABS樹脂に印字できる!(注1)』となりますが、視認性や細部まで見たときのディテールは異なるということです。
※注1 ABS樹脂でも素材色によっては①②のレーザーでも難しい場合もあります


樹脂系(柔らかい素材)メインのお客様には、まずはUVレーザーをお勧めしていきたいと思います。

ただ逆に金属系素材の場合は、ファイバーに比べるとUVレーザーはパワー不足であったり、時間がかかったりと劣る部分もあったりします。

その辺の比較記事もそのうちUPしていきますね


樹脂系(柔らかい素材)はUVレーザーが第一候補!


です。