I/Oインターフェースを追加しました!(前編)~入門編
の続きになります。
それでは玄人の方向けに、入力ポートのご説明です。
今回のI/Oインターフェースカード追加によって、あまり使われないマーキングエンドコネクタは廃止します(DSUB25ピンの中で利用)。
マーキングスタートコネクタは、フットスイッチで良く利用するのでこれはそのまま残し、DSUB25ピン側と内部でOR配線としますので、どちらでマーキングスタートを利用してもOKです。

新I/OインターフェースのDSUB25ピンのピン割り当ては以下です。

入力ポートは上の表のGIN4,5,6,7,10,11,12,13の8ポートになります。
この内、GIN4は「マーキングスタート」にソフト上の設定で割り付けられています。
入力ポートの内部回路は大きく3種類に分かれています。
1)GIN4,5,6,7は「接点入力」

このようになっていて、フォトカプラで絶縁されています。
2)GIN10,11は「TTL入力」 ※マイナス側がInRin1を利用

3)GIN12,13は「TTL入力」 ※マイナス側がInRin2を利用

このように接点入力、TTL入力の両方に対応しておりお客様のシステムに合った利用が可能です。
ではレーザーマーカーで入力ポートはどのようなシチュエーションで利用するのでしょうか
例えば、
(ケース1)
・GIN5がONしたら丸図形をマーキング
・GIN6がONしたら四角図形をマーキング
・GIN5とGIN6が同時にONしたらテキストをマーキング
など入力ポートの状態に応じたマーキングが可能です
さらに
(ケース2)
・GIN5がONしたらまずは丸図形をマーキング、そして待機
次にGIN6がONしたら四角図形をマーキング、そして待機
次にGIN5とGIN6を同時にONしたらテキストをマーキング、そして終了
など、入力ポートの状態に応じて途中でSTOP、STARTすることもできます

さらにさらに
(ケース3)
・GIN5がONしたらファイル1のデータをマーキング
・GIN6がONしたらファイル2のデータをマーキング
・GIN5とGIN6を同時にONしたらファイル3のデータをマーキング
など、ファイル単位でのマーキングもできるようになっています


色々な要求にも対応できるようになっております!!
それではまずはケース1の具体的な設定方法です。
丸、四角、テキストを適当に描きます。

次に、丸をクリックして左画面のパラメータプロパティの「入力ポート」ボタンをクリック

どの入力ポートがONになったら丸を描くかを指定します。ここではGIN5としたいので5番にチェックを入れて、その他のチェックはなしとします。

同様にして、四角図形を選んで、こちらは6番のみチェックを入れます。

次に、テキストの場合はGIN5とGIN6が同時にONしたら描画としたいので、5番と6番にチェックを入れます。

これで設定は完了です。
あとはポートの入力を入れながら(例えば丸図形を描きたい場合はGIN5をON状態にしながら)、マーキングスタートすると該当の図形がマーキングされます
以上でケース1の説明は終了です。
次にケース2の場合の説明です。
やりたいことは
GIN5がONしたらまずは丸図形をマーキング、そして待機
次にGIN6がONしたら四角図形をマーキング、そして待機
次にGIN5とGIN6を同時にONしたらテキストをマーキング、そして終了
です。
まずはケース1と同じように、丸、四角、テキストを適当に描きます。

画面左のオブジェクトリストを見て下さい。円、長方形、テキストがあります。この順番どおりにマーキングされることを表しています。円を描いて、次に長方形を描いて、テキストを描いて終了という意味です。

次に上のメニューから「描画」-「入力ポート」をクリックします。

そうしますとリストに「インプットポート」が追加されますので、インプットポートのプロパティ設定でIOコントロールの条件で「5番」をクリックします。変更したら「適用」ボタンを必ず押します。
↓インプットポートが一番下に追加されたところ。5番にチェックを入れて「適用」ボタン

次に、オブジェクトリストで描画の順番に任意に変更できるので、このインプットポートも移動させて、ここでは一番先頭に移動します。ドラッグ操作か右クリックで「前に移動する」などで上下に移動ができます。

この状態で仮にレーザーマーキングをスタートすると、GIN5番がONするまで待機されることになります。GIN5番がONになって初めてその次の丸、四角、テキストが描画されることになります。
では続きまして、やりたいことをもう一度おさらいして
GIN5がONしたらまずは丸図形をマーキング、そして待機
次にGIN6がONしたら四角図形をマーキング、そして待機
次にGIN5とGIN6を同時にONしたらテキストをマーキング、そして終了
ですのでこの場合は先ほどと同様手順で、四角の前にインプットポート(GIN6)を設定し、テキストの前にインプットポート(GIN5と6)を設定します。
四角の前にインプットポート(GIN6)を設定

テキストの前にインプットポート(GIN5と6)を設定

これで設定は完了です。
以上がケース2の場合の説明になります。
それでは続きまして(ケース3)のファイル単位での入力ポート利用方法です。
・GIN5がONしたらファイル1のデータをマーキング
・GIN6がONしたらファイル2のデータをマーキング
・GIN5とGIN6を同時にONしたらファイル3のデータをマーキング
とするには、まずはEZDファイル1,2,3を何でも良いので作ってください。
図形を描いて、「ファイル」-「名前を付けて保存」でファイル名を入力して保存します。
ここでは、
・丸のみのファイル (ファイル名)1.ezd
・四角形のみのファイル (ファイル名)2.ezd
・テキストのみのファイル (ファイル名)3.ezd
としました。
ファイルが出来たら、次に上のメニューの「レーザー」-「MultiFileMark」を選択します。

そうすると以下の画面が表示されます。
ここでマーキングしたいEZDファイルと、そのファイルをマーキングするための入力ポートの条件を設定します。
まず追加ボタンを押します。

マーキングしたいEZDファイルを指定して、そのファイルを印字するための入力ポートの条件を設定します。ここではファイル1はGIN5がONのときマーキングとしたいので以下のように設定します。

同様にしてファイル2、3も「追加」ボタンでEZDファイルを選択して入力ポートを設定してください。3つのファイル指定が終わると以下のようになります。

これで準備は完了です。
画面の「加工」ボタンを押してマーキングスタート信号の待機状態になります。
ここでマーキングしたいファイルに設定した入力ポートの信号をONしならがらフットスイッチなどでマーキングスタート信号を入れると、指定したファイルのマーキングが可能となります。
例えば丸はファイル1で入力ポート5番としましたので、GIN5をONに入れた状態でマーキングスタート信号を入れると丸図形が描画されます。
※連続してテストを行いたい場合は画面の「Continuous」にチェックを入れると良いです
以上が、(ケース3)のファイル単位での入力ポートの利用方法です。
ご参考としてください。
それでは次は出力ポートの具体的説明を記事にしたいと思います。。。
I/Oインターフェースを追加しました!(後編)~出力ポート編
の続きになります。
それでは玄人の方向けに、入力ポートのご説明です。
今回のI/Oインターフェースカード追加によって、あまり使われないマーキングエンドコネクタは廃止します(DSUB25ピンの中で利用)。
マーキングスタートコネクタは、フットスイッチで良く利用するのでこれはそのまま残し、DSUB25ピン側と内部でOR配線としますので、どちらでマーキングスタートを利用してもOKです。

新I/OインターフェースのDSUB25ピンのピン割り当ては以下です。

入力ポートは上の表のGIN4,5,6,7,10,11,12,13の8ポートになります。
この内、GIN4は「マーキングスタート」にソフト上の設定で割り付けられています。
入力ポートの内部回路は大きく3種類に分かれています。
1)GIN4,5,6,7は「接点入力」

このようになっていて、フォトカプラで絶縁されています。
2)GIN10,11は「TTL入力」 ※マイナス側がInRin1を利用

3)GIN12,13は「TTL入力」 ※マイナス側がInRin2を利用

このように接点入力、TTL入力の両方に対応しておりお客様のシステムに合った利用が可能です。
ではレーザーマーカーで入力ポートはどのようなシチュエーションで利用するのでしょうか

例えば、
(ケース1)
・GIN5がONしたら丸図形をマーキング
・GIN6がONしたら四角図形をマーキング
・GIN5とGIN6が同時にONしたらテキストをマーキング
など入力ポートの状態に応じたマーキングが可能です

さらに
(ケース2)
・GIN5がONしたらまずは丸図形をマーキング、そして待機
次にGIN6がONしたら四角図形をマーキング、そして待機
次にGIN5とGIN6を同時にONしたらテキストをマーキング、そして終了
など、入力ポートの状態に応じて途中でSTOP、STARTすることもできます


さらにさらに
(ケース3)
・GIN5がONしたらファイル1のデータをマーキング
・GIN6がONしたらファイル2のデータをマーキング
・GIN5とGIN6を同時にONしたらファイル3のデータをマーキング
など、ファイル単位でのマーキングもできるようになっています



色々な要求にも対応できるようになっております!!
それではまずはケース1の具体的な設定方法です。
丸、四角、テキストを適当に描きます。

次に、丸をクリックして左画面のパラメータプロパティの「入力ポート」ボタンをクリック

どの入力ポートがONになったら丸を描くかを指定します。ここではGIN5としたいので5番にチェックを入れて、その他のチェックはなしとします。

同様にして、四角図形を選んで、こちらは6番のみチェックを入れます。

次に、テキストの場合はGIN5とGIN6が同時にONしたら描画としたいので、5番と6番にチェックを入れます。

これで設定は完了です。
あとはポートの入力を入れながら(例えば丸図形を描きたい場合はGIN5をON状態にしながら)、マーキングスタートすると該当の図形がマーキングされます

以上でケース1の説明は終了です。
次にケース2の場合の説明です。
やりたいことは
GIN5がONしたらまずは丸図形をマーキング、そして待機
次にGIN6がONしたら四角図形をマーキング、そして待機
次にGIN5とGIN6を同時にONしたらテキストをマーキング、そして終了
です。
まずはケース1と同じように、丸、四角、テキストを適当に描きます。

画面左のオブジェクトリストを見て下さい。円、長方形、テキストがあります。この順番どおりにマーキングされることを表しています。円を描いて、次に長方形を描いて、テキストを描いて終了という意味です。

次に上のメニューから「描画」-「入力ポート」をクリックします。

そうしますとリストに「インプットポート」が追加されますので、インプットポートのプロパティ設定でIOコントロールの条件で「5番」をクリックします。変更したら「適用」ボタンを必ず押します。
↓インプットポートが一番下に追加されたところ。5番にチェックを入れて「適用」ボタン

次に、オブジェクトリストで描画の順番に任意に変更できるので、このインプットポートも移動させて、ここでは一番先頭に移動します。ドラッグ操作か右クリックで「前に移動する」などで上下に移動ができます。

この状態で仮にレーザーマーキングをスタートすると、GIN5番がONするまで待機されることになります。GIN5番がONになって初めてその次の丸、四角、テキストが描画されることになります。
では続きまして、やりたいことをもう一度おさらいして
GIN5がONしたらまずは丸図形をマーキング、そして待機
次にGIN6がONしたら四角図形をマーキング、そして待機
次にGIN5とGIN6を同時にONしたらテキストをマーキング、そして終了
ですのでこの場合は先ほどと同様手順で、四角の前にインプットポート(GIN6)を設定し、テキストの前にインプットポート(GIN5と6)を設定します。
四角の前にインプットポート(GIN6)を設定

テキストの前にインプットポート(GIN5と6)を設定

これで設定は完了です。
以上がケース2の場合の説明になります。
それでは続きまして(ケース3)のファイル単位での入力ポート利用方法です。
・GIN5がONしたらファイル1のデータをマーキング
・GIN6がONしたらファイル2のデータをマーキング
・GIN5とGIN6を同時にONしたらファイル3のデータをマーキング
とするには、まずはEZDファイル1,2,3を何でも良いので作ってください。
図形を描いて、「ファイル」-「名前を付けて保存」でファイル名を入力して保存します。
ここでは、
・丸のみのファイル (ファイル名)1.ezd
・四角形のみのファイル (ファイル名)2.ezd
・テキストのみのファイル (ファイル名)3.ezd
としました。
ファイルが出来たら、次に上のメニューの「レーザー」-「MultiFileMark」を選択します。

そうすると以下の画面が表示されます。
ここでマーキングしたいEZDファイルと、そのファイルをマーキングするための入力ポートの条件を設定します。
まず追加ボタンを押します。

マーキングしたいEZDファイルを指定して、そのファイルを印字するための入力ポートの条件を設定します。ここではファイル1はGIN5がONのときマーキングとしたいので以下のように設定します。

同様にしてファイル2、3も「追加」ボタンでEZDファイルを選択して入力ポートを設定してください。3つのファイル指定が終わると以下のようになります。

これで準備は完了です。
画面の「加工」ボタンを押してマーキングスタート信号の待機状態になります。
ここでマーキングしたいファイルに設定した入力ポートの信号をONしならがらフットスイッチなどでマーキングスタート信号を入れると、指定したファイルのマーキングが可能となります。
例えば丸はファイル1で入力ポート5番としましたので、GIN5をONに入れた状態でマーキングスタート信号を入れると丸図形が描画されます。
※連続してテストを行いたい場合は画面の「Continuous」にチェックを入れると良いです
以上が、(ケース3)のファイル単位での入力ポートの利用方法です。
ご参考としてください。
それでは次は出力ポートの具体的説明を記事にしたいと思います。。。
I/Oインターフェースを追加しました!(後編)~出力ポート編
コメント